ミズマーベルトレーラー公開!
タイトルにあるようにミズマーベルの予告が公開されました。
コミックと同じで可愛く愛嬌があり、同時に勇敢でカッコいいカマラちゃんに仕上がっており、予告の段階からドラマが楽しみになります。
さて、本ブログではこの予告で見られた幾つかの小ネタや予想を書き出していこうと考えています。
あくまでコミックをもとにした私の予想ではありますが、万に一つネタバレの可能性もありますのでそれを踏まえた上で読んでください。
それでは早速!
まずはカマラちゃんのノート。
羽の生えたナマケモノ。これは言わずもがな、カマラちゃんと言ったらこの謎の生物である羽の生えたナマケモノ。自室にぬいぐるみがあるのはもちろん、カマラの幻想の中にまで登場するほどです。
PlayStationから発売されたMarvel’s Avengersにも登場しているのでぜひ探してみて下さいね。
お次はこちらの友達と嫌な感じの子。
恐らくこのカマラとその隣の男の子ブルーノ、その隣のヒジャブを被った女の子のナキア、そして、悪魔のツノを描かれている女の子のゾーイの4人がメインとして話が展開していくのだろう。
カマラの”椅子の人”ことブルーノ君、同じムスリムで仲のいいナキア、お高くとまったウマの合わないゾーイ。
順番が前後するがCircle Q
予告では大爆発をしているが、この場所もコミックでしっかりと登場する。
ブルーノはここで働いており、この場所でミズマーベルのコスチュームを隠していたり、作戦を立てたりもした。
そしてカマラのブレスレット。
予告を見ると、これがミズマーベルの力の源っぽく描かれている。
本来コミックではテリジェンミストと呼ばれるインヒューマンへと変わる霧を浴びた結果、カマラは能力を得るのだが、MCUではインヒューマンズの問題がある。というのも、ドラマAoSでのみインヒューマンと呼ばれる種族が登場しているためにMCU内での扱いが微妙であるのだ。
なのでこのインヒューマン由来の能力を変更して、ブレスレットから力を得たというものになったのも納得できる。
コミックでのこのブレスレットはカマラを”エキゾチック”に描くための単なる小道具ではなく深い意味が込められている。
カマラはパキスタンからの移民である。更にカマラの祖母はインドからパキスタンへの移民であった。この様に長い旅をしてきた家系である。
このカマラの身に付けるブレスレットは、カマラの祖母の母のダウリー/ダヘーズである。(ざっくりとWikipediaで得た知識で要約すると”結婚に当たり、男性側に、女性側の実家が、財産分与として渡すもの”らしい。かなりインドでは重要な物ということが分かって貰えれば良い。)
高価なものであるかは分からないが歴史が深く、なんて事ないブレスレットでは無い。それを変身のアイテムに持ってきたのはかなりいい改変である。
ここからは勝手な推測だが、
・このブレスレットは宇宙由来のアイテム
・魔術によるアイテム
の2つのどちらかだと考えている。
コミックでは、カマラの祖先は宇宙人(スクラル)と闘ったことがある。また、別の惑星ではThe destined one”(運命付けられた人)と呼ばれ、崇められていた。さらにその惑星ではカマラのDNAがマッチし、ストームレンジャーと呼ばれるクリー性のパワーアップアイテムを手に入れたのたこともある。
カマラはご当地ヒーロー感が強いのだが、インヒューマンであることや他の惑星での伝説等々、コズミック系のヒーローでもあるのだ。
MCUでここまで突拍子の無い設定を持ってくる事は無いだろうが、コミックに散らばる無数の要素を集めて実写化の設定を作るMCUならブレスレットが宇宙由来であるということは決して夢物語では無いはずだ。
もう一つはアミュレットである。彼はミズマーベル誌から誕生した新人ヒーロー。
彼の能力は魔法のアーマーを生み出せること。画像の様に拳に纏えば攻撃にも使え、シールドの様に防御にも使える。
そう、改変されたカマラの能力にどこか似ているのだ。
多少こじつけ感はあるがミズマーベル発のキャラクターであるアミュレットの様に魔法由来の可能性も捨てきれない。
まあMCUの設定の多くが魔法や宇宙であるので、魔法由来か宇宙由来と挙げてしまうとズルいのも分かっているが、コミックから考えるとどちらも十分に考えうるので書かせてもらった。
ヴィラン。
恐らくこの4人が今回のミズマーベルのヴィラン枠だろう。
特に根拠は無いのだがKamran(右の透明風な男)、Lineage (真ん中のスーツ姿の男)、Kaboom(左の電気を纏った女)であると考えている。
4人だからかレッキングクルーなどの意見も見たが、やはりまずはミズマーベルのドラマだから彼女に馴染みのあるヴィランが登場する筈である。そして複数人が所属しているヴィラングループはこの画像のグループ位しか印象に残ったものは無い。
コミックでは彼等もインヒューマンズ。もし彼等が本当にドラマに登場するならどのように変更されるのかが楽しみである。
第二弾の予告が出たらまた書きます。想像以上に主演のイマン・ヴェラーニがカマラちゃんらしく予告の段階でメロメロになってしまいます。カマラちゃんに痛い事しないで欲しいな…と思いながら予告を繰り返し見て、本編公開の6/8を待ちます⚡️
ここまで読んでいただきありがとうございました。
MCUドラマ版ミズマーベルのアレやコレ
先に注意書きを残しますが、MCUドラマ版ミズマーベルの能力に関して言及します。
Marvelから発表があったわけではなく真実だと決まっているわけではありませんが、表に出たプロモアートに本記事で触れているので本編やミズマーベルの軽いネタバレが含まれてしまう可能性があります。
真っ新な状態でドラマ”ミズマーベル”を楽しみたい方はブラウザバックを強くお勧めします。
あと、本記事で書いていることは個人の意見で正解とかはないのでね。
MCUドラマ版”ミズマーベル”のプロモアートが公開されました。公開というよりもオンラインでおもちゃや宣伝に使われる画像が出て広まったという形です。(実際はこれ以前にもプロモアートは出ていました)
高校生の時に初めて読み切ったTPBがMs. Marvel Vol.1 No Normalであり、このキャラクターにも思い入れが強く、このドラマに対しても期待と不安が半々という状態です。
そして期待しているだけに、変に期待をそいでしまったり、載せてしまいたくなかったので、今まではトレーラーやインタビューといった公式で公開されるまで待つというスタンスでした。今までも撮影現場の盗撮画像が出回ってアレコレ言われていましたが、今回は何かが違う。
そう、今回のプロモアートに対してはかなり否定的な意見が多い。何がどう変わって受け入れられていないのか(この画像が決定かどうかは分からないが)が気になってしまい、研究がままならなくなってしまったので、件の画像を薄目で見ました。
結果から言ってしまえば、私個人としてはこの改変は殆ど文句はないです。
この画像が真に何を意味しているのかは分かりませんが、寧ろ、ドラマがより楽しみになりました。
話題になっていた改変と言われているものは、
- アーマーともオーラとも見えるような半透明な物体がカマラの拳を覆い、コミックの能力の一つである巨大化にとってかわった様に見える。
- インヒューマンではない(これに関しては、ぽつぽつと言われているがソース不明)
の2点です。敢えて記事には画像は載せないので気になる方は各個人でお調べください。
本編を見るまでカマラの得た能力がどのようなものかと断定は出来ないですが、画像から”巨大化の能力が消え、アーマーのようなものを纏える能力”とそこまで大きくはないですが話題になっています。巨大化縮小化はリードと能力がかぶるからとかCGだと気持ち悪いからだとか言われてはいますが、実際のところは分かりません。
そして2つ目のインヒューマンではないという部分。これに関しては軽く検索してもインヒューマンズではないのか?とかMCUではどうするのか?と言った様な疑問を呈しただけで記事内でも明確な答えが出ないまま終わるもので、はっきりとした情報元が見つかりませんでした。
ここからは私の考えです。
先にも言いましたが、この能力の改変に関しては全く問題ありません。ミズマーベルことカマラカーンがヒーローたる所以は彼女の内側一番の理由だからです。
カマラのアイデンティティは巨大化出来る能力であることやインヒューマンであるという部分ではなく、幼い頃から彼女の中であり続ける親譲りの優しさと生まれも育ちもニュージャージーのヒーローにあこがれるパキスタン系16歳の少女であるという部分です。
宇宙人の命を救ったりお隣のお婆ちゃんのおつかいに行ったりと困っている人がいたら助け、”一人を殺すのは全人類を殺すのに値する”をモットーにしている限り、どんな能力であっても、何なら能力がなくともカマラは最高のカマラであり、最高のヒーローであるアイデンティティを既に存在しています。
このアーマー能力よりもMagnificent Ms. Marvel誌で急に見せた殺傷能力のある形への変形の方が是非が問われるはずだろと、個人的には思ってます。
今までただ体を縮小拡大だけの能力だったのに、急に殺傷能力の高そうな攻撃ができるようになったカマラちゃん pic.twitter.com/Ysv8RYJ8hq
— ちくわぶ (@capchikuwabu) 2020年10月3日
そしてパキスタン系であり、それが周りから浮いているように感じてしまい葛藤する部分。
ミズマーベルのTPB1巻の副題がNo More Normalではなく、No Normalです。
ここには能力によって”普通”ではなくなるのではなく、元々”普通”ではなかったカマラが能力をきっかけに自己のあり方を再認識し、”普通ではない”ことを受け入れ成長するという意味が込められているのではと考えています。
何が言いたいかというと、周りとの違うことへの悩みやヒーローへの憧れがカマラを成長させ、変化させていくという部分がカマラカーンの魅力であり、彼女を構成する一つのアイデンティティになっています。
たかが能力の一つが変更されたからといって、本編すら見てないのに文句を言うのはどうかと思います。もし、ドラマを見終えた後もそう思っているなら、やっぱり能力の改変は不必要だったとその時に言おうよ。私自身が見終わった後にそちら側に行く可能性も十分にありますが、たかが画像数枚出ただけでは全く分からないです。巨大化や縮小化といった以外のアクションが見えるのは楽しみです。
何よりもこのドラマには、カマラの生みの親の一人であるSana Amanat氏が監修として携わっています。そして映像を見たG. Willow Wilson先生のこのツイートです。
I have seen footage of the Ms Marvel sets. pic.twitter.com/UpZlAOOFZD
— G. Willow Wilson (@GWillowWilson) 2021年1月19日
これ以上に安心できることはありません。
そして、もう一つ自戒も込めて言いたいのが、確定すらしていない情報に対して文句を言うな!ということ、予告すらまだ出てないんだから是非を問うのは早すぎるぞ、です。
気長にミズマーベルの予告が出るまでコミックでも読んだりゲームしたり、アニメを見たりしてカマラちゃんの活躍に思いをはせましょうよ!!!本編にはイースターエッグがかなり散りばめられているらしいですよ。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
ジェイソンアーロンのソーを読みたい(後編)
ジェーンからオーディンソンへとソーの冠が戻り、ウォーオブザレリムズも間近。
話数的には終わりも近くなってきたが、ここからの盛り上がりが多すぎて終盤戦とは言い難い。スピードマックスで最後まで駆け抜ける。
そして、ここまでくると前回までのような似たような名前のコミックで迷う必要もなくなる。
(※本記事では、WotRに関してはタイインは含まず、ソー誌と本編のみの紹介となる。同氏がライターを務めるアベンジャーズ(2019)も余裕があれば読んでいたら楽しいかも…?一瞬言及があるので。)
前編と中編も良かったら見てね!
前回同様にアーク毎に紹介する。
Reborn & Road to WotR編
ここからオーディンソンが再びソーとなり冒険を始める。現在のソーが存在する理由となる過去編、そして現在のソーが向かう未来編も合間に挟まり初期のゴッドブッチャー編を思い出させるスタイルに。現在の時系列では、予言されているWotRのために、できうる最大限の備えをするこの章。
Thor (2018) #1 - 11まで、TPBは下記の2冊。収録に関してはそれぞれ#1-6、#7-11となっている。
- Thor Vol. 1: God Of Thunder Reborn $10.99
- Thor Vol. 2: Road To War Of The Realms $8.99
また、この2冊分はこちらにも収録されている。イシューだとThor (2018) #1-11になる。
- Thor by Jason Aaron Vol. 4 $19.99
前巻のVol. 3まではBy Jason Aaron & Russell Dautermanと連名だったが、ラッセルが2018年のソー誌のメインアーティストではなくなったのでジェイソン1人の名前のみになったのだろう。
その結果、コンプリートエディションと名前が非常に近くなり、「このコミックで終わりまで読める」と思って買うという勘違いが生まれる。(Thor(2018)を収録したコンプリートエディションは、2021/10/16の今のところ存在していない。)
War of the Realms本編
九つの世界を征服するため、残ったミッドガルドへとDark Councilを率いてマレキスの最後の侵略が始まる。
ここまで紹介したコミックを読んできたなら、興奮しっぱなしで読み進められるに違いない。ここだけ読んでも、大丈夫ではあるが絶対にこれ以前を読んでいれば10倍は楽しめるので思いとどまってくれ。そして、楽しいのも分かるが一気に6話読み切るのも待ってくれ。次の章で説明する。
War of the Realms #1-6の全6話で、TPBは下記の1冊。
- War Of The Realms $10.99
While War of the Realms/After the War編
WotRの間と終戦後の出来事をソー誌で描くこの章。タイイン程に本編に対して影響があったり重要であったりするわけではないが、どの登場人物の物語も切なく、より良い自分になろうともがく様が素晴らしく美しい。
せっかく購入したのであれば本編とリンクさせて楽しもうではないか。
イシューとしてはThor (2018) #12-16、TPBはこの1冊。
- Thor Vol. 3: War's End $8.99
以下にWotR編とこちらのソー誌合わせたストーリーのタイムラインを示す。これを参照にしながら読み進めてくれると嬉しい。
上から順に読んでもらえば問題ない。ただここで注意してもらいたいのがThor#14だ。これはWotR#6を別角度から描いていることだ。なので、WotRを読み切ってからこちらを読むもよしだが、一番のオススメはこうだ。
まず、WotR#6を読み進める。そして、この回の2度目のニューヨークのシーン(表紙を入れず、見開きを2ページとカウントして13ページ目)に入ったところでThor#14に。それを読み終えたら、WotRに帰ってくるとベストな体験ができる。
正直めんどくさく、こんな苦労をする必要もないのかも知れないが、7年間の集大成なので大目に見てくれ。
King Thor編
ずっと先の未来。全てが終焉に向かう中、一人それに抗う神がいた…
2012年から続いたジェイソンアーロンの最後のソーの物語。相手も不足無し。ソーの物語の完結をしかと楽しもう。
(余談だが、このキングソーはシビルウォーII終盤でユリシーズが見た未来が実現した形となっている。)
King Thor (2019) #1-4でTPBは下記の1冊。
- King Thor $6.99
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今回は複雑ではないので必要ないと思うけど、一応、本記事をまとめた表を下に貼ります。
======あとがき============================
3本に渡って、ジェイソンアーロンのソーをアークを淡々と羅列しただけだったが、
この記事がこのコミックを手に取る後押しにでもなればと思って書きました。
記事を書こうと思った発端は、自分がコミクソセールの度に少しづつ購入していたのですが、ジェイソンアーロンと名前の入ったバージョンが複数存在していることに気付かず、間違って購入した事でした。それから、ツイッターで度々、ソー誌を買いたいけど紛らわしいという声を見かけ、自分以外もそう感じるなら、と思い書きました。本当に、本当に面白いシリーズで一人でも多くに読んでもらいたい。作者でも何でもないんだけど、いちファンとしてこのシリーズが大好きだから書きました。
「ポリコレ配慮をするとつまらない」とよく聞くがこのシリーズを読め!と一人一人に言って回りたくなるほどに、ストーリーは時に爽快で面白く、時にエモーショナルで心苦しくなるものだった。またジェーンのソーも言わずもがなカッコ良く、ヒーローとして”相応しきもの”として存在していた。ただ女性だから白羽の矢が立ったわけでなく、長年ソーの近くで見ていただけあり、何をすべきかを理解しており、彼女がミヨネアを持ち上げたのは必然。
今回は特にオーディンに悪い父親の面が見て取れた。アスガルドの面々も見て見ぬふりをする中、ただのジェーンが全能のオーディンに立ち向かうさまは、意味のある光景であった。またフリッガがオーディン相手にはっきりと物申すことができる数少ない人物であったのも重要であった。
要点をまとめると、配慮(ポリコレに配慮するという言い方も違和感があるが)したからと言ってつまらなくなることなんてないし、現実で起きている問題を作品に投影できるのはアメコミのいい点であり、一種の強さにすらなり得ると僕は思っています。
こんな駄文に付き合って頂いてありがとうございました。
せっかくブログを立ち上げたので、他のアメコミに関してや、2月に投げ出したミズマーベルについての記事でも書こうかなと思っています。
繰り返しになりますが、読んでいただきありがとうございました。
ジェイソンアーロンのソーを読みたい(中編)
前編の続きです。
この辺からウォー・オブ・ザ・レリムスを見据えて各々の動きが活発になっていく。
ここまで全部読んでいると、もうアスガルド人特有のフォントにもジェイソンアーロンの英語にも慣れてスラスラと読めれるようになってきた頃合いだろう。
前編同様にアーク毎に分けて紹介する。
Alfheim編
いよいよマレキスによる侵略が開始したこの章。第一の標的となったのはライトエルフの住むアルフヘイム。それとは別に、もう一人の厄介な人物もこの辺りから過激な行動をし始める。フィア・イットセルフで登場したあのヴィランも…
The Mighty Thor (2015) #1-5まで、TPBでもこの1冊。
- The Mighty Thor Vol. 1: Thunder In Her Veins $8.99
Bodolf the Black編
ロクソンのダリオがロキの手を借り、ヴァイキング時代にオーディンソンを苦しめた技を使いジェーンの妨害を試みる。スイスで開かれる裏社会のトップたちの会合も見どころ。
The Mighty Thor (2015) #6-12まで、TPBでもこの1冊。
- The Mighty Thor Vol. 2: Lords of Midgard $12.99
そして、前章のAlfheim編とBodolf the Black編を収録したコミックも。こちらには、The Mighty Thor (2015) #1-12。
- Thor by Jason Aaron & Russell Dauterman Vol. 2 $19.99
The Unworthy Thor編
ハンマーを失い自信も無くしたオーディンソンの物語。最近ミニシリーズを持っていたベータ・レイ・ビルや地獄のキュートな番犬Thoriも登場。そして、今後の展開に大きく関わってくるとあるハンマーも…
サイドエピソードなので読まなくても…なんて考えずに是非。時系列もAlfheim編とAsgard/Shi'ar War編の間の出来事なのでこの辺りで読んでくれ!
The Unworthy Thor #1-5でTPBも下記の一冊。
- The Unworthy Thor $8.99
Asgard/Shi'ar War編
MCUではいまだ未登場ではあるが、コミックではクリー、スクラルに並ぶ宇宙帝国のシー・アー帝国とアスガルドの全面戦争のこの章。ミュータント関連でも度々登場するシー・アー帝国なだけあり、今回もX-menと言えばお馴染みのアイツが登場。アベンジャーズ誌で衝撃を与えた、ソーとこいつとの関係もここで匂わせていた…と解釈も出来なくはないのか…?
The Mighty Thor (2015) #13-19でTPBは下記の1冊。
- The Mighty Thor Vol. 3: Asgard/Shi'ar War $12.99
そして、Alfheim、Bodolf the Black、Asgard/Shi'ar Warの3編を収録したコンプリート版もある。The Mighty Thor (2015) #1-19を収録。
- Thor by Jason Aaron: The Complete Collection Vol. 3 $19.99
The War Thor編
ジェーンソーと比べると影は薄いが、読んだ人には強烈な印象を与えるウォー・ソーが登場するこの章。是非とも読んでもらいたいので、多くは語らないが、ジェーンソー以降の物語で1番好きな章と言っても過言ではない程に素晴らしい。
The Mighty Thor(2015)#20 - 23で、TPBとしては下記の1冊。TPBにはオマケとして2世代に渡るキャラクター達をフィーチャーしたイベントのGenerations: The Unworthy Thor & The Mighty #1も。
- The Mighty Thor Vol. 4: The War Thor $8.99
Mangog編
シー・アー編で目覚めた究極の挑戦がアスガルドを襲う。アメコミは漫画と比べるとアクションシーンが少ないように感じることが多いが、この対マンゴグ戦ではそんな考えも吹っ飛ぶ。#701では1話丸々を戦いに割いているのだ。幼児が書いた怪物のような見た目からは想像もできないほどに暴力的で本能的な戦いをたっぷりと楽しめる。そして、ジェーンのソーは...
ここからイシューナンバーが700に戻り、ややこしくなる。
この部分はThe Mighty Thor #700-706とThe Mighty Thor: At The Gates Of Valhallaであり、TPBでは下記の一冊。
- The Mighty Thor Vol. 5: The Death Of The Mighty Thor $15.99
そして、ジェイソンとラッセル版も存在。こちらには、怒涛のAsgard/Shi'ar War編、The War Thor編、Mangog編が収録されている。イシューだと The Mighty Thor (2015) #13-23とThe Mighty Thor #700-706, Generations: The Unworthy Thor & The Mighty ThorとThe Mighty Thor: At The Gates Of Valhallaに相当する。
- Thor by Jason Aaron & Russell Dauterman Vol. 3 $19.99
そしてそして、別にコンプリート版も存在。2021/10/15現在ではまだ販売されておらず10/27から購入できるようになる。こちらには、The War Thor編、Mangog編に加えてThe Unworty Thor編も収録されている。イシューだとTheUnworthy Thor (2017) #1-5とThe Mighty Thor (2015) #20-23とGenerations: Unworthy Thor & Mighty Thor (2017) #1と The Mighty Thor (2015) #700-706そしてThe Mighty Thor: At the Gates of Valhalla (2018) #1となる。
- Thor by Jason Aaron: The Complete Collection Vol. 4 $19.99
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前編を書き上げた時の予定なら、本記事が後編となりここで終わらせるつもりだったのですが想像以上に長くなってしまいました。ちょうどキリもいいので中編はここで終わりとなります。
今回も本記事をまとめた表です。正直これを作ってツイッターにアップしただけのほうが何倍も楽で見やすい気がしますが、半分以上は自己満足で書いているので目をつぶって下さい。
次回はいよいよ最終目的であるウォー・オブ・ザ・レリムズ編と裏ボスのキングソー。
セール終了までには、後編を描き終えたい。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
ジェイソンアーロンのソーを読みたい(前編)
大傑作シリーズJason Aaronによるソー!!!
九つの世界を股に掛けた大型イベントWar of the Realmsへの布石もありつつ、Thor: Love and Thunderに登場するゴァ・ザ・ゴッドブッチャーやジェーンのソーを生み出したこのシリーズ。
しかし、80話に及ぶ長編であり、この7年間にもアメコミ特有のリランチやキャラクターをフォーカスする為の分岐を挟んでおり、購入するだけでも頭を抱えてしまうほどに様々な種類がある…
TPBやらコンプリート版やらジェイソンアーロン版やら多すぎて、悩んだ末に買わないなんて勿体なさすぎる。
そこで、どれを買えば、ソーの物語を楽しみつつ大本命のWar of the Realmsまで辿り着けるかやこの部分だけを読みたいといった要望に対してのアンサーに本記事がなればと考えている。
(※本記事で紹介するのはジェイソンアーロンによるオーディンソンとジェーンソーをメインに読み進める為の順番である。)
アーク毎に分けて進めていく。
God Butcher 編
MCUではクリスチャンベール演じるゴァが初登場するこの章。個人的に今まで読んだアメコミの中でもトップ10には入るゴッドブッチャー編からスタートするジェイソンアーロンのソー。映画の前に予習を兼ねて読んでみるのもアリ!
Thor: God of Thunder#1 - 11まで、TPBで下記の2冊。収録に関してはそれぞれ#1-5、#6-11となっている。
- Thor: God of Thunder Vol. 1: The God Butcher $8.99
- Thor: God of Thunder Vol. 2: Godbomb $10.99
このコミックにも収録されている。これにはThor: God of Thunder #1-11。
- Thor: God of thunder by Jason Aaron Vol. 1 $16.99
Malekith & Roxxon 編
徐々にWotRの気配を感じ始めるこの章。MCUではイマイチだったマレキスの魅力を十分すぎるほどに描きつつ、ロクソンのCEOで部下にも容赦ないミノタウロス、ダリオ・アガーも登場。この2人ほどインパクトはないが、シールドのエージェントのロザリンド・ソロモンも初登場。そして、オーディンソンのソーもここで一旦終了。
Thor: God of Thunder#12 - 25まで、TPBで下記の2巻。収録に関してはそれぞれ#12-18、#18-25となっている。
- Thor: God of Thunder Vol. 3: The Accursed $12.99
- Thor: God of Thunder Vol. 4: The Last Days of Midgard $12.99
別だとこのコミックになる。ここには #12-25が収録。
- Thor: God of thunder by Jason Aaron Vol. 2 $19.99
そして、ゴッドブッチャー編とマレキス&ダリオ編の前半戦を収録したお得なコンプリート版も。Thor: God of Thunder #1-18が収録されている。
- Thor by Jason Aaron: The Complete Collection Vol. 1 $19.99
どのコミックも買っていないならこのコンプリート版1冊を買うことを強くオススメする。
Original Sin: Thor & Loki: The Tenth Realm
ウォッチャーの死により秘密(罪)が暴かれるオリジナルシンのタイイン。私は読んでいないが、後々も登場するキャラクターの重要な真実がここで判明するので、読んでおいて損はない(はず)。Original Sin: Thor & Loki: The Tenth Realm#1 - 5まで、TPBで下記の1巻。
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Original Sin: Thor & Loki: The Tenth Realm $8.99
ここまでの3章を収録しているコミックは多くないのでそこまで悩まず買える。ここから徐々に複雑化し、ただソーを読みたいだけの読者を悩ます…
Goddess of Thunder編
言わずと知れたジェーン・フォスターのソーの初登場となるこの章。今となってはコミックを読まない人にすら知れ渡っているソーの正体。しかし、当時は明かされておらずここでは誰が相応しきものなのか分からず話が展開していく。
Thor (2014) #1-8 と Annual #1、TPBでは下記の2冊。1巻に#1-5、2巻に#6-8とAnnual#1とWhat If? (1977) #10が収録されている。
- Thor Vol. 1: Goddess of Thunder $8.99
- Thor Vol. 2: Who Holds the Hammer? $6.99
ちなみに、Vol. 2には再録として1997年のWhat If「もしもジェーンがハンマーを見つけてしまったら?」が収録されている。本筋とは関係ないが、実現したWhat Ifを読んでみるのも面白いだろう。
また、別コミックで収録しているのは、下記の号。これもThor (2014) #1-8 と Annual #1を収録。
- Thor by Jason Aaron & Russell Dauterman Vol. 1 $16.99
そして、こちらのコンプリート版にも。これはマレキス&ダリオ編後半から、Goddess of Thunder編までを完全収録、そしてシークレットウォーズのタイイン”Thors”もオマケで付いてくる。
イシューで記すとThor: God of Thunder (2012) #19-25, Thor (2014) #1-8, Thor Annual (2015) #1, Thors (2015) #1-4。
- Thor by Jason Aaron: The Complete Collection Vol. 2 $19.99
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とりあえずアース616が消えたここで、キリがいいので前編は終わります。
一応上記をまとめた表を作ったので、貼ります。
まだ何も買っていないのであれば、赤文字で記したコンプリート版だけを買うことを費用的にも労力的にも強くお勧めします。
この記事を書きながら何度もコミクソや自分のアプリを見返したかは分からない程に、ややこしい。これはコンプリート版とBy Jason Aaron版で区切り方が別だったり、同じ表紙だったりするのが大きな原因。
もしも少しでもTPBや別の形で買ってしまっているなら、収録話を見比べながら頑張るか、諦めてコンプリート版を買ってくれ。
経験からだけど絶対にセールだからといって今まで買い進めていた方法以外で買わないほうがいい。TPBならTPB、コンプリート版ならコンプリート版と買い続けるんだ。分けるとすごい面倒だから…
この記事が少しでも購入の際に役に立っていればと願います。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
続きは近い内に公開します。